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〈監督〉長崎健司 ×〈脚本〉黒田洋介 対談
今回の劇場版も、第1作に続き原作にはないオリジナルストーリーとなっていますが、シナリオ作りはどのように進められていったのでしょうか?
長崎:
まずは黒田さんを含めてアニメサイドでいろいろなアイディアを出し合い、それを黒田さんにまとめてもらったものを堀越先生に提案しました。それに対して堀越先生からもいろいろなアイディアを出していただいたというのが大まかな流れだったと記憶しています。
黒田:
堀越先生とお話しした中で、僕が特に覚えているのは「1年A組全員を活躍させてほしい」というのと、「登場する敵<ヴィラン>にドラマ性を持たせてほしい」という、この2つが出てきたことです。それを成立させるには、どんな話にしていけばいいのかと考えていきました。
―そのオーダーを成立させるために、今回は生徒たちが南の島でヒーロー活動するという設定になっていったんですね。
黒田:
はい。第1作目のときもそうだったんですが、この作品には必ず僕が「プロヒーロー問題」と呼んでいる問題がありまして(笑)、プロヒーローがいるところなら雄英の学生ではなくプロが対処すればいいわけで、プロが対処できない状況を作らないといけないんです。そこで、物理的に舞台を遠くにして、プロヒーローがいない島という前提条件を作りました。A組の生徒たちを際立たせるためにプロヒーローが干渉できない舞台装置を作ったわけです。
―では、もうひとつの命題としてあった敵<ヴィラン>のドラマ性についてですが、今回の最大の敵<ヴィラン>であるナインはどのような経緯で生まれてきたのでしょうか?
長崎:
ナインに関しては、堀越先生ともかなり話し合いをしたあとに、こちらで設定などを調整していって、ある程度固めてから先生にご意見をうかがいました。
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〈音響監督〉三間雅文 ×〈音楽〉林ゆうき ×〈緑谷出久役〉山下大輝 鼎談
『ヒロアカ』の音楽はいつもどのような流れで作られているのでしょうか?
三間:
まず監督から「こういう曲が欲しい」という簡単なリストをいただきます。こちらはTVシリーズならTVシリーズの、劇場版なら劇場版のシナリオを読んで、監督からいただいたものを整理して音楽リストにまとめ、林さんに発注するというのが本来の流れです。
林:
そうですね。僕はお預かりした指示書通りに任務を遂行するだけです(笑)。
三間:
それでノッていただいた場合には25曲しか発注していないのに28曲上がってきたりして(笑)。プレゼントをいただけるんです。毎回それを楽しみにしています。
林:
なんとなく不安になるときがあるんですよ。「こっちかもしれないな」と迷ったときは別のパターンを追加したり、1曲の中でも前半と後半で少し雰囲気を変えたりとかもします。
山下:
三間さんが林さんにオーダーする際のリストには、「この曲はこのシーンで使いたい」というシーンの指定も書いてあるんですか?
三間:
そこは、例えば1期分の曲を発注するとき、音楽メニューには「上限35曲で」といったような分量が決められているんです。その1期分のシナリオが25本だとすると、1シーンごとに音楽をオーダーしていくと到底35曲では足りません。それに『ヒロアカ』に限らず、最近の作品は登場人物が多いので、「出久のテーマ」、「爆豪のテーマ」のようにキャラクター別のテーマを作っていくと、A組だけで20曲は埋まってしまう。そこに「アクションや心情の曲も欲しいです」と追加したらとても膨大な数になるわけです。それはできないので、特殊なシーンは除いて、基本的にTVシリーズでは「ここに使いたい」という細かいシーンの指定はしません。
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みま・まさふみ
/1962年5月20日生まれ。東京都出身。有限会社テクノサウンド代表。88年、OVA「マドンナ 炎のティーチャー」で音響監督デビュー。89年、「ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説」でTVシリーズ音響監督デビュー。そのほかの参加作品に「ポケットモンスター」シリーズ(97年〜)、「進撃の巨人」シリーズ(13年〜)、「新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION」(18年〜)、「もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ」(20年)などがある。
はやし・ゆうき
/1980年12月31日生まれ。京都府出身。高校時代に男子新体操の選手となり、大学入学後も選手として活躍。大学在学中、自身が演技する楽曲を作り始めたことから作曲家の道に進む。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(15年)、ドラマ「あなたの番です」(19年)、映画『フォルトゥナの瞳』(19年)、アニメ「ボールルームへようこそ」(17年)、「風が強く吹いている」(18年)など様々なジャンルの劇伴を手がける。
やました・だいき
/9月7日生まれ。静岡県出身。そのほかの主な出演作に「弱虫ペダル」シリーズ(13〜18年)小野田坂道役、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」(18〜19年)ナランチャ・ギルガ役、「ナカノヒトゲノム【実況中】」(19年)入出アカツキ役、「ポケットモンスター」(19年〜)ゴウ役、「メジャーセカンド」(20年)仁科明役、「ハクション大魔王2020」(20年)プゥータ役などがある。
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ながさき・けんじ /1979年2月12日生まれ。大阪府出身。制作進行、演出を経たのち、「機動戦士ガンダム00」(07年)に演出、絵コンテ、助監督として参加したことで注目される。11年に「NO.6」で監督デビュー後は、演出、絵コンテとして活躍するかたわら、コンスタントに監督作品を発表。そのほかの監督作品は「ガンダムビルドファイターズ」(13年)、「Classroom☆Crisis」(15年)など。
くろだ・ようすけ /1968年3月29日生まれ。三重県出身。大学卒業後、雑誌編集者やゲームのシナリオライターを経て、スタジオオルフェ結成に参加。以後、数多くのアニメの脚本を手がける。主な参加作品に「おおきく振りかぶって」(07年)、「機動戦士ガンダム00」(07年)、「ガンダムビルドファイターズ」(13年)、「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」(18年)などがある。